特定の銘柄やETF(VYMなど)について、具体的な非課税メリットをシミュレーション
米国株の高配当ETFとして人気の「VYM」を例に、「特定口座(損益通算あり)」と「NISA(非課税)」で、100万円投資した場合の受取配当金をシミュレーションします。
配当金受取額の比較(年間)
前提:100万円分保有、配当利回り 2.8%、為替 1ドル=150円の場合。
| 項目 | 特定口座 (確定申告なし) | 特定口座 (外国税額控除あり) | NISA口座 |
|---|---|---|---|
| 税前配当金 | 28,000円 | 28,000円 | 28,000円 |
| 米国課税 (10%) | △2,800円 | △2,800円 | △2,800円 |
| 日本課税 (20.315%) | △5,119円 | △5,119円 | 0円 |
| 控除による還付 | 0円 | +2,800円程度※1 | 0円 |
| 手取り合計 | 20,081円 | 22,881円 | 25,200円 |
| 実質的な税率 | 約28.3% | 約18.3% | 10.0% |
※1 外国税額控除の還付額は、自身の所得税額や住民税額によって上限があり、必ずしも全額戻るとは限りません。
シミュレーションから分かるポイント
- 配当の最大化なら「NISA」:
たとえ外国税額控除を使っても、特定口座では日本の税金が引かれます。NISAなら日本の20.315%分が丸ごと浮くため、手取り額はNISAの方が多くなります。 - 損益通算が必要になる「負け」のシナリオ:
もし株価が暴落し、20万円の損失を出して売却した場合:- 特定口座: 他の株の利益20万円と相殺して、払うはずだった約4万円の税金を取り戻せます。
- NISA: 20万円の損失は「なかったもの」とされ、他の利益と相殺できません。
結論:どちらを選ぶべき?
- NISAが向いている人:
「長期保有で配当をもらい続ける」前提の人。多少の評価損は気にせず、将来にわたって非課税でインカムを得たい場合に最適です。 - 特定口座が向いている人:
「損切りする可能性がある」または「他の投資(個別株など)で頻繁に利益・損失が出る」人。損益通算という「保険」をかけたい場合に適しています。
※年間の投資予定額や、他に売却予定の銘柄があるかどうかで判断は変わります。
